Amazon QuickSight で「プロ」ロールを作成した時にアカウント単位での料金も追加で発生するのかを確認してみた
いわさです。
Amazon Q in QuickSight が GA してから、QuickSight ユーザーのロールに「プロ」とつくものが追加されるようになりました。
このプロロールを有効化したユーザーは Amazon Q in QuickSight の機能が使えるようになります。
このプロロール、通常のロールよりも料金単価が高くなっています。
作成者(Author)の場合は通常は 24 USD/月、プロの場合は 50 USD/月で、閲覧者(Reader)の場合は通常が 3 USD/月で、プロの場合は 20 USD/月 となります。
この点は AWS 公式ブログでも同じように解説されています。
プロロール以外にアカウントごとの料金も発生するのか?
しかし、料金ページをよく見てみると次のような注意書きがされています。
「* 少なくとも 1 名の Pro ユーザーまたは少なくとも 1 個の Amazon Q トピックを持つアカウントには、アカウントごとに 250 USD/月の Amazon Q 有効化料金が適用されます。」
以前の QuickSight Q は実はアドオンを有効化するとリージョンごとに 250 USD/月 が発生し、さらにロールごとの料金も発生する形でした。
単価は今の方が高いですが、ユーザーごとに有効・無効を切り替える選択肢はありませんでした。
公式ブログだとこの「アカウント単位で発生する 250 USD」について言及されていないことに気がついたので、これが本当に発生するのか、あるいは旧表記が残ってしまっているのかが気になりました。
そこで今回実際に有効化して料金発生状況を観察してみることに。
Amazon Q in QuickSight を有効化する
ではまずは Amazon Q in QuickSight を有効化しましょう。
Q の有効化手順は非常に簡単で、ユーザーのロールを「プロ」がついているものに設定するだけです。
今回はリーダープロユーザーを作りましょう。
リーダープロユーザーを招待して認証まで行いました。
QuickSight 管理メニューの「価格を管理」から有効化状況を確認も出来るのですが、有効化直後は Q in QuickSight が「無効」として表示されます。
ただ Q 自体の機能は使えました。
リーダープロであればトピックやデータストーリーが使えます。
数時間後にあらためて確認してみると、管理画面からも有効化表示されていることが確認出来ました。
機能はしていてステータスの反映までラグがあるようです。
料金を確認してみる
で、本題の料金明細を確認してみましょう。
リーダープロユーザーを作成し、1 日程度放置してみました。
Cost Explorer を確認してみると次のように QuickSight 料金が発生していますね。時間単位の料金です。
いつもと見慣れないところだと、「APN1-Amazon-Q-QS-Fee」と「APN1-Reader-Pro-Enterprise-Month」が発生しています。このあたりっぽいですね。
APN1-Amazon-Q-QS-Fee がアカウント単位で発生する Q in QuickSight 利用料金
「APN1-Amazon-Q-QS-Fee」が 1 時間あたり 0.34 USD 発生していますね。
1 ヶ月ずっと発生し続けると大体 250 USD になります。
これが「アカウントごとに 250 USD/月の Amazon Q 有効化料金」ですね。
料金ページのとおり発生することが確認出来ました。
APN1-Reader-Pro-Enterprise-Month はユーザーごとの料金
「APN1-Reader-Pro-Enterprise-Month」は 1 時間あたり 0.03 USD 発生しています。
1 ヶ月発生すると約 20 USD になります。リーダープロの料金っぽいですね。
さいごに
本日は Amazon QuickSight で「プロ」ロールを作成した時にアカウント単位での料金も追加で発生するのかを確認してみました。
QuickSight Q のころと同様に、アカウントごとの料金が発生することが確認出来ました。
私はプロになってロールごとの料金だけになったのかと最初勘違いしていたのですが、250 USD の表記はもう少し大きく記載してほしいですね。